コードピンク(周産期蘇生)シミュレーションを行いました

スキルトレーニング室では救命救急センター・レディースセンター・こどもセンターや関連各部署と協力し、周産期蘇生のシミュレーションを行いました。

当院では、妊娠24週以降の妊婦さんに心停止が切迫し、母体救命のために超緊急帝王切開とECMO(人工心肺)導入を同時に行う必要が生じた場合、関連するスタッフをHybrid ERへ迅速に招集して5分以内に処置を開始できるような態勢を構築しており、これら一連の流れを「コードピンク」と呼んでいます。

このような事態は滅多に起こるものではありませんが、多くの部署・スタッフが関わり内容も複雑であるため、定期的にシミュレーションを行って動きの確認や課題点の抽出を行うことが重要です。当院では2020年からコードピンクのシミュレーションを年1回行っており、今回4回目となるシミュレーションを行いました。

今回は初めて病棟で患者さんが急変した想定で行うこととしたため、病棟からERへ患者さんを移動させる動きを確認するなど、1か月以上前から慎重に実施に向けた準備を進めてきました。当日は40名近くのプレーヤー・運営側スタッフが参加し、スキルトレーニング室の保有する高機能シミュレータを用いて実際の産婦人科病棟の病室からERへ場所を移しながらシミュレーションを行うことで、各々の職種に求められる動きへの習熟と問題点の洗い出しに当たりました。

スキルトレーニング室では今後も院内の各種シミュレーションに協力し、より安全・安心な医療を提供できる態勢を構築できるよう努めて参ります。

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